前回「ヤサシイワタシ」の紹介をした時、なんでか画像が「家族のそれから」だった(笑)
というわけで、気を取り直して。
ひぐちアサの『家族のそれから』<講談社>を読んだ。
これは短編が2つ入ってる。タイトルの話と「ゆくところ」って話。
これもなんつーか…、気分の重くなる漫画だった。
「家族のそれから」は、ある兄妹の母親が再婚してすぐに亡くなってしまい、残された義父と
兄妹が、お互いの関係やこれからの生活のことで葛藤する話。
これはねぇ、暮らしづらいよなぁ…。兄妹に同情するよ。
再婚して、何年も義父と一緒に暮らた末に母親が亡くなるなら、まだ何とかなりそうな
ものだけど。すぐはないでしょ、すぐは。
私も同じ立場なら、この兄妹のように思うかもしれない。
「お母さんがいないのに、いつまでこの家にいるのっ!?」
「もう俺らのことは放っといてよ!」
それはそうと、この義父がシガポに似てる件について(笑)
シガポが悪い人みたいに見えるよぉ〜っ。
「ゆくところ」は、同性愛者の少年と小児麻痺の少年が交流する話。
どっちが主人公なのか微妙だが、2人の少年の心の動きがなかなかに面白い。
特に同性愛者の少年の負の想いが強くて、終盤に向かうにつれて圧倒された。
ちょくちょく気持ち悪い画像もあるので、好みは分かれるかもしれない。
作者はこの時からすでに感性に訴える作品を描いてたんだね。
これと比べたら、今の絵はすごく上手になったと思う。
ちなみに「ゆくところ」はひぐちアサさんのデビュー作だ。
この作品で彼女は月刊アフタヌーンの四季賞を受賞した。
う〜ん、確かに四季賞が好みそうな独創性あるよなぁ。
しっかし全体的に暗い!暗いっていうか重いっ!!
読みながら色々考えさせられちゃうから、辛いってのもある。
だからなおさら思うんだけど、デビュー当時からのファンって、ひぐちさんが「おお振り」
描き始めた時びっくりしたんじゃないかっ!?
「何のイメージチェンジだよっ!?」って。(笑)
だって作風が野球と結びつかないもんなぁ。
家族のそれから
著者名:ひぐちアサ(著)
出版社:講談社
出版年:2001.04
ISBN :9784063142655

