2008年03月27日

アンの愛情

モンゴメリの『アンの愛情』<新潮文庫>を読んだ。

待ちに待った新装版。表紙がとても美しい。
アン生誕100周年を記念して感想文コンクールも行われるみたいだし、
やっぱり年月を経ても読み継がれる名作だと思う。

で、今回読んだ3作目だけど、う〜ん…。内容的には何だかしっくりこなかったり。
大学でのアンとギルバートとの関係にはがっかりした。
駆け引きのつもりなのか、互いに興味もない人と付き合ったりして、
それで大学生活終わっちゃっていいのっ!?、と残念に思った。

アヴォンリーの旧友たちも成長し、それぞれに悲喜こもごもの事件が起こった。
結婚し幸せをつかむ者、病気にかかり亡くなる者。
夢と想像の中に育ったアンも、そんな出来事に合うにつれ考えがだんだんと現実的に
なっていく。何度もそんなシーンがあって、そのたびにほろ苦い気持ちになった。

「妖精たちは子供の前にしか現れないのよ。
あたしはすっかり大人になってしまったから、もうその姿は見えないの」

先導をきって夢の世界を創り上げてきたアンが、妖精を「見えない」と言う時が
来ようとは…。何よりショックだった。
裏切られた感じすらした。

見える、見えるよ。
子供の心を忘れさえしなければ。
妖精たちはいつもすぐそばにいるんだから。


読んだことがない人は知らないかもしれないけど、実はアンシリーズ、
全10作の長編物語だったりする。

・赤毛のアン
・アンの青春
・アンの愛情
・アンの友達
・アンの幸福
・アンの夢の家
・炉辺荘のアン
・アンをめぐる人々
・虹の谷のアン
・アンの娘リラ

私が第一作『赤毛のアン』を読んだとき、彼女が孤児院から出てきたのと
同じくらいの年だった。
今回の第三作でアンは20歳になった。私も最近20歳になった。
とても親近感が沸くし、20歳でこんなこと考えるかなぁと思ったりもして、
今の自分と比べながら読めた。
きっと30歳になっても40歳になっても、20歳だった時の自分を思い出しながら
読むことになるんだろうな。

あなたもぜひ読んでみて!

アンの愛情

著者名:モンゴメリ(著)
村岡花子(訳)
出版社:新潮社
出版年:2008.02
ISBN :9784102113431

posted by リリック at 16:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んだ本
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