えっ!?これホントに「おお振り」描いた人の作品ですかっ!!?
と、まずはびっくり。
だって、作風が全然違うんだもん。めっちゃネガティブ!
主人公が大学の写真サークルで出会った1コ上の先輩は、良く言えば自由奔放、悪く言えば
超自己チューな人で、サークル内でもかなりの問題児だった。
2人は付き合い始めるけど、全く上手くいかない。喧嘩を繰り返した挙げ句の破局。
別れた後、主人公のもとに入ってきた突然の知らせ――。
はっきりいっておもしろくない。
でも「おもしろさ」を求めて描いた作品ではないと思う。
純文学って、「人間失格」とか「吾輩は猫である」とかあるけど、読んでて楽しいって
思いながら読むわけではないよね?(いや、そういう人もいるけど)
それに似てるかも。考えながら読むというか。
難しい作品だなー。
ヒロインがまた難しい性格で、彼女と向き合うのも疲れるし。
話が動き始めるのは2巻目からで、それまではもう、喧嘩というか、ひたすらお互いを
傷つけ合う主人公とヒロイン。読んでていたたまれないよ。
ヒロインは人を傷つける台詞を吐くのが得意だ。
「げっ!これ言っちゃうのっ!?」
て言葉が随所に見られた。それが高いプライド故なのか、元々性格が悪いからなのか。
で、喧嘩になるんだけど、台詞がなんか深いんだよね。痴話喧嘩って感じでなくて。
最後までタイトルの意味がわからなかった。
ヒロインは優しくない。主人公の方がよっぽど良い性格してる。
でもここでいう優しさって、世間一般で使われる「優しい」って意味じゃない気がする。
作者の意図が私には読み切れない。難しすぎる。
わかった人は教えてください。
あまりお勧めはしないけど(笑)、気になる人は読んでみて。
ヤサシイワタシ 1
著者名:ひぐちアサ(著)
出版社:講談社
出版年:2001.06
ISBN :9784063142679

